お知らせ
注意障害を呈した被殻出血のADL改善一例 学会発表
2024年9月に京都で開催された「全日本病院学会」に参加しました。
「注意障害を呈した被殻出血に対して、トップダウンアプローチをADL動作能力に改善を認めた一例」という題名でリハビリテーション科のスタッフが症例発表を行いました。
症例検討に至った背景
脳卒中は介護を要する原因の疾患のひとつです。重度の半側空間無視はFIMの項目に負の相関がみられる。
(Tanja N et al 2013)
半側空間無視の介入方法として、ボトムアップアプローチとトップダウンアプローチがあり、どちらも運動能力や半側空間無視の改善に効果があると報告されている。
(A Dintén-Fernández et al 2019)
認知機能低下や注意障害を配慮して、静かな環境で非麻痺側である右側から治療者を認識し、麻痺側に対して意識を向けるようにトップダウンアプローチを行い、日常生活での介助量を軽減できるようになったため報告しました。
発表者の感想
学会発表は元々興味がありましたが、上手く発表出来るか不安で中々踏み出す勇気が出ませんでした。
しかし、学会を経験されている先輩に「今後のスキルアップに繋がるよ」とアドバイスを頂いたことをきっかけに全日本病院学会で発表することを決めました。
どのようにポスターを作成すれば良いのかも分からない状態で不安も大きかったですが、学会発表を誘ってくださった先輩に最初から最後まで、親身になってサポートしていただき、準備から当日発表まで無事行うことが出来ました。
当日は、他の医聖会の職員が応援に来てくださり、温かい言葉をかけて頂きました。その為、落ち着いて発表を行え、自信をつけることが出来ました。
また、他の施設での取り組みや意見交換など大変貴重な経験になり、自分の成長に繋がりました。今回の経験を今後の臨床で活かしていけるように頑張っていきたいです。