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2025.10.08
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泌尿器科の牛田博医師の論文が国際医学雑誌”Cureus”に掲載
泌尿器科部長の牛田博医師の論文が、国際医学雑誌”Cureus”に掲載されました。
牛田医師による要約解説を、為ご参考で以下に掲載させていただきます。
論文タイトル 『フォン・レックリングハウゼン病に関連した尿膜管内孤立性叢状神経線維腫』
~遺伝性疾患(常染色体優勢遺伝)として知られているフォン・レックリングハウゼン病、すなわち神経線維腫症type 1(以下、NF1と略す)には皮膚に特徴的な多発したカフェオレ斑や神経線維腫が認められる疾患です。
しかし、NF1の中で神経線維腫が尿路に発生することは非常に稀で、過去の文献上も70例ほどしかありません。
さらに胎生期の遺残組織である尿膜管内に発生することは極めて稀であります。
今回の報告症例は他疾患精査中に偶然膀胱頂部(尿膜管部)に直径5㎝あまりの腫瘍を指摘され、その診断(経皮的針生検で診断)と治療(直径5㎝を超える神経線維腫は悪性転化のリスクを伴うことを考慮し摘出)を慎重に検討しながら行った経験を報告させて頂きました。
通常経験することのない極めて稀な症例であり、同様の症例に遭遇した場合の診断・治療の一助となればと思っています。~